川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.30 2011.3 PDFファイルダウンロード(約419KB)
所長のひとり言 27
年明けから連日寒い日が続きました。3季ぶりの出現が期待された今年の諏訪湖も「明けの海」で終わってしまい、諏訪の神の湖を渡る恋の道「御神渡り」を見ることはできませんでした。大寒波が来て寒い日がもっと続かないとできないということは、知らず慣れてしまった緩んだ気候をもっと辛抱しないと自然の作り出す造詣を見ることができないということです。寒さは苦手でも自然界の現象が消えてゆくのは残念なことだと身勝手に思ってしまいます。気象予報士の話では、北のオホーツク海では知床に接岸する流氷も減っていくのではないかとか、比較のしようがないけれど、やっぱり温暖化・・・・
今のところ大雪も2回くらいでこのまま春に突入とも思えませんが、寒さ厳しいこの地方でも、平地では福寿草の花便りを見る時期と成りました。確実にめぐった季節は、褐色の林に春一番の黄色の色付けをする仕度が整っているようです。


2011.3.1 三井一則
新年度に向けてプログラム整備
4月から平成23年度が始まります。それに伴い4月半ばから小学校と中学校の自然教室が始まります。中学校52校のうち44校は冬のスキーを予定していますので、グリーンシーズンにやってくるのは中学校8校、小学校113校です。来る子どもは毎年変わりますから、少年自然の家で用意する活動プログラムはそれほど変えなくてもよいのですが、少しでもより良い、そして多彩なプログラムを提供しようと準備を進めています。特に今年度はパノラマスキー場、井戸尻考古館、実践農業大学、周辺ペンションに協力してもらい、今までになかった活動プログラムを提供しようとしています。例えばパノラマスキー場では繭玉ランプシェード作り、ルバームジャム作りなどを今までの入笠山ハイキングのほかに加えます。井戸尻考古館では考古館・資料館見学のほかに縄文人の行っていた火起し体験ができるように考えています。実践農業大学では畜産体験、農業体験、森林体験、チーズやバターなどの加工体験を考えています。また、周辺のペンションのオーナーに豊かな体験に基づいた話をしてもらったり、自然ガイドをしてもらったりする活動も考えています。今は年度末の整理と、新年度へ向けいろいろ準備をしているところです。
1月、2月に実施した事業についてお知らせします。
自然紀行(10)〜スキースノーボード直行便1〜
自然紀行(10)〜スキースノーボード直行便1〜を1月22〜23日に計画しました。6名の応募がありましたが、インフルエンザ等でキャンセルが相次ぎ、残念ながら中止になりました。
自然紀行(11)〜スキースノーボード直行便2〜
自然紀行(11)〜スキースノーボード直行便2〜を2月5〜6日に実施しました。天候に恵まれ、2日間パノラマスキー場でスキーを楽しむことが出来ました。夜はアストロハウスで30分ほど星空を観察したあと、高原ゴルフ場で行われた暗い夜空に幻想的に浮かび上がるオーロラを見学しました。もちろん本物のオーロラではありません。レーザーで作り出すレーザーショーです。参加者は5家族17名でした。会場は大変な人気で1千名以上の見学者があり、大変混雑していました。
自然紀行(12)〜スノーシューハイキング〜
スノーシューハイキング

スノーシューハイキング
自然紀行(12)〜スノーシューハイキング〜を2月26〜27日に実施しました。初日はスノーシュー初体験の人が多かったので、足慣らしに雪に埋もれた入笠山湿原を歩き、スノーシューの感覚を確かめました。2日目は蓼科山へ行き、美しい冬山の自然を堪能しました。また、うさぎやキツネの足跡を見たり、じっと寒さに耐え春を待っている植物の冬芽などの自然観察をしました。参加者は大人12名、子ども2名の14名でした。
ふじみ星空観察会
1月28日、2月25日に実施しました。1月は快晴に恵まれ、オリオン座を始めとする冬の星座を満喫し、天体望遠鏡で木星や全天で一番赤いといわれている深紅色星、うさぎ座のクレムズンスターや夜空に宝石をばらまいたような散開星団や、今まさに星が誕生している、望遠鏡の視野一杯に広がるオリオン座の大星雲などを眺めました。2月も天気に恵まれ、2月の星座を眺めたり、スペクトル型の違う星の色を見比べたりしました。1月の参加者は34名、2月は29名でした。
甘いツララ

所内のヤマモミジの木にツララを見つけました。樹皮が傷ついたとこらから染み出しています。もしや!と口にすると、ほのかに甘いではありませんか。カナダではサトウカエデの樹液を煮詰めてメープルシロップを作りますが、ヤマモミジも同じカエデ属です。まだ冬支度の森の中で、モミジはいち早く地下の水分を吸い上げて、春の準備をしていたのでした。そのメカニズムは、冬の間に凍って使われなかった水分輸送経路である導管を復活するために、水より濃い濃度の糖分を蓄えることで根から水分を吸い上げる力を作っているのだそうです。導管内の糖分濃度が濃いとそれを薄めようと土の中の水分が浸入し続け、管の中の水分を上へ上へと押し出すのだそうです。いつも植物の持っている力には驚くばかりです。(K)
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

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最終更新日:2018年03月10日
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