川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.19 2009.5 PDFファイルダウンロード(約438KB)
所長のひとり言 17
今年の二十四節気の一つ、穀雨は4月20日でした。穀雨とは「雨が降って百穀を潤す」ということで、この頃のやわらかい春雨が穀物を潤し育てる候という意味です。雨が穀物の生長に必要なわけで、私たちが生きるためにも必要な恵みの雨になります。
子どもには大きな発達の可能性があります。その可能性を現実のものにするものは、年齢に応じた体験と言ってもよいと思います。どんな優秀なコンピュータでも、情報を入力しなければその性能を発揮できません。子どもにとっての情報は体験なのです。近年、子どもの体験は親や先生に指示されての「させられ体験」や、テレビやパソコンによる間接体験、疑似体験は昔の子どもより多くなっていると思われます。それが悪いとは言いませんが、自発・能動的な直接体験が欠けているように思います。
少年自然の家には子どもたちの宿泊体験活動を通して、このような自発・能動的な直接体験を補う役割があると思っています。
新しい年度が始まりました。子どもたちにとって、穀雨のようになれる少年自然の家の運営を心がけていきたいと思っています。


2009.5.1 三井一則
自然教室実地踏査
今年の施設内の桜の開花日は4月16日で、昨年に比べてちょうど1週間早く花開きました。連日暖かい日が続くので、全ての植物が大慌てで開花を始めているような印象を受けます。とは言え、川崎に比べれば春は1ヶ月遅れてやってくるので、遅い春で短い春になります。その短い春に自然界はその営みを凝縮して営んでいるのですね。
さて、4月2〜3日に「自然教室」で9月初めまでに利用予定(前期)の小学校72校、中学校8校の先生方171名が実地踏査に訪れました。踏査の内容は、宿泊施設の見学と利用の仕方、各ハイキングコース、オリエンテーリングコースの下見、バーベキュー、野外炊飯の実習、ナイトハイクやアストロハウスでの星空観察実習、キャンプファイヤー、キャンドルファイヤーの実施方法、同時並行利用校別の打合せなどを行ないました。熱心な先生方によって、順調に実地踏査の実を挙げることが出来ました。今年も川崎の114校の小学校5年生、51校の中学1年生がやってくる自然教室が始まったわけです。富士見町開発公社が指定管理者として施設の運営管理を受託して4年目、今年も無事業務を遂行できるようにと願わずにはいられません。
昨年度の実績
間伐体験

間伐体験
平成20年度の利用実績をお知らせします。総利用者数は689団体、実利用者数は31180人、延べ利用者数は89875人でした。内訳は、学校団体は174校、実利用者数22724人、延べ利用者数は67985人。青少年団体は119団体、実利用者4812人、延べ利用者数は13334人。主催事業、自主事業等は24団体、実利用者1231人、延べ利用者数3862人。グループ・家族は280団体、実利用者1420人、延べ利用者数3701人。日帰りは92団体、993人でした。これはトータルで、平成19年度より454人の減でした。平成19年度の利用実績は開所以来最高でしたが、昨年度はそれに次ぐものでした。
3・4月の事業報告
小諸懐古園の桜

小諸懐古園の桜
「自然紀行」3月は7〜8日にスノーシューをはいて雪山を歩き、八ヶ岳の自然に触れる体験をして頂きました。風邪などで直前のキャンセルが多く、参加者は2名でした。4月は18〜19日に高遠の夜桜観賞と小諸の懐古園を見学してもらい、信州の自然と文化に触れていただきました。4月から多摩市民館前発着のバスで送迎することにしました。参加者は10名でした。
「ふじみ星空観察会」地元の方を対象に、毎月1回アストロハウスを公開して行う事業です。毎月の星座を実際の空でたどりながら、解説します。その後、大型天体望遠鏡で各種天体を紹介しました。3月6日と4月3日に実施しました。両日とも天候に恵まれ素晴しい星空散歩が出来ました。特に今年は土星の環が水平になり、環が見えなくなる現象が起こっています。この現象は15年に1回の珍しいものです。参加者は3月は15名、4月は29名でした。
ギョウジャニンニクの芽吹き
ギョウジャニンニクの芽吹き
八ヶ岳の春は山菜の季節でもあります。美味しい山菜としてよく知られているものにタラノメ・コシアブラ・ワラビなどがあります。写真はギョウジャニンニクの芽で、ちょうど食べ頃の状態です。知る人ぞ知るギョウジャニンニクは、生のまま味噌をつけて食べるとピリリと辛く、ニンニクよりソフトでなかなかの味です。山奥で修行する行者が食べたのでその名がついたそうです。山菜取りの注意としては、似た毒草と間違えない事、来年の為に少し残しておく事が大切です。ギョウジャニンニクはスズランと間違えるケースがあるそうです。(K)
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

申し込みページ
八ヶ岳ふれあいイベント
土曜日、日曜日、祝日にグループ、家族でご利用いただく方を対象に、次のようなプログラムを用意しております。参加費は無料ですが材料費は必要。参加申し込み等、詳しくはお問い合わせください。

ネイチャークラフト
小鳥の巣箱作り、バードコール作り、白樺クラフト、焼き板クラフトの中から1つを選びます。八ヶ岳での思い出に、自分で作ったものをお土産にお持ち帰りください。
星空観察
19時〜20時まで、アストロハウスで満天の星空を見ながら折々の星座観察と、大型天体望遠鏡での天体観察をします。惑星、星雲や星団などを見ることができます。

八ヶ岳ふれあいイベントページ
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最終更新日:2018年03月10日
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