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所長のひとり言 16
安曇野でコハクチョウの北帰行が、例年より12日も早く始まったという記事が紙面に乗った1週間後、初夏のようなぽかぽか陽気が訪れました。八ヶ岳に最初に春の色を告げるダンコウバイの芽がいくらか膨らんできたような気がします。寒い日と雪のあった1月ころは夕方、道路を横断する鹿の群れを見かけたのに、それも見なくなってしまいました。雪景色の乏しい冬は、いつもの厳しい寒さも続かず、このまま春を迎えてしまいそうな予感です。マイナス10度を超える寒さというのはこんな寒さなんだと、もう肌で感じることはできないかもしれないけれど、雪景色を見る機会はまだあるかもしれません。冬から春へ移り変わる八ヶ岳の微妙な変化も見られることでしょう。3月を迎え、中学校の自然教室、冬の主催事業、そして春休みの利用が控えています。年度の締め括りの月を迎えました。最後まで楽しく安全な冬の活動プログラムが進むことを願っています。

2009.3.1 三井一則 |