川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.21 2009.9 PDFファイルダウンロード(約432KB)
所長のひとり言 19
連日、猛暑が続いていた7月の終わりころ、風がそれまでと違って涼しく感じられた朝、自由広場へ下る道のナナカマドの枝先のいく枚かが葉を染め始めていた。実はすでに赤みをおびている。白い花をつけていたころ「この花が紅い実をつけるころ、また八ヶ岳に来てください」と言って送った学校があったけど、あの子供たちはどうしただろうとふっと思い出した。手折って紹介した木のことを調べただろうか、名前を言わなかったからもう忘れているだろう。
あのころはまた、ヤマユリの開花の最盛期でもある。窓を開けていると、暑さに和らいだ風が強い香りを部屋の中まで運んでくる。そのことを教えてあげられなかったが、夏休みの連日にぎわった利用団体の中には、色づき始めたナナカマドの紅い実も満開のヤマユリの匂いにも気づいてくれている子どもたちがいたに違いない。故あって利用した時期が最高の時期であってほしい。天候はままならなくとも、何時の季節でも最良の贈り物は自然の恵み、自然の姿だ。オミナエシが咲き出して、季節の花はもう夏から秋へ衣替えを始めている。


2009.9.1 三井一則
短くなった夏休み
川崎市の小学校はつい最近まで、4月の始業から夏休みまでが1学期、夏休み明けから冬休みまでが2学期、冬休み明けから春休みまでが3学期の3期制でしたが、現在前期、後期の2期制に移行しています。前期と後期の境目に秋休みが1週間設置されたため、その分夏休みが短くなってしまいました。今年の場合、学校行事である自然教室の受入れが8月24日から始まりましたので、子ども会やボーイスカウト等の社会教育団体の受入れ期間がほぼ1週間短くなってしまいました。しかし、社会教育団体の利用数は例年に比べて微減にとどまりました。ということは短期間に沢山の団体に利用していただいたことになり、全体的に非常に過密になった気がいたします。過密になった分、入り込むのが難しかったのがグループ・家族の方々だったようで、グループ・家族の利用は、昨年より少なくなっています。まだ最終的な統計数字は出ていませんので明確なところは不明ですが、トータルでは昨年より多少多くなったようです。なお、キャンプサイトの常設テントは昨年まで10張りでしたが、今年は6張りにしました。残念なことに野営をする団体は減少傾向のようです。
7・8月の事業
受け入れ事業
7・8月の受け入れ事業は学校団体20、青少年団体61、主催事業3、グループ・家族59でした。これは昨年とほぼ同様の受け入れ実績ですが、総合計では利用者数は若干伸びています。
自然紀行
ホタルと美術館めぐり

ホタルと美術館めぐり
7月は「ホタルと美術館めぐり」。35名の募集でしたが13名の応募があり、参加者は12名でした。美術館は、欲張って石和のトリックアート美術館、甲府の山梨県立美術館、諏訪のガラスの里、北澤美術館の4館をめぐりました。ホタルは、八ヶ岳の蛍について学習した後、井戸尻考古館近くの水田へ出かけ、ゲンジボタルとヘイケボタルを同時に観賞しました。その後、少年自然の家に戻って、アストロハウスの天体望遠鏡で月面も観賞しました。8月の自然紀行は繁忙期のため計画していません。
日食観察会
7月22日は日食があり、日本中フィーバーしました。八ヶ岳では7割5分くらいまで欠ける部分日食でした。アストロハウスでは日食めがねを用意し、進行していく日食の様子を逐次解説しながら観察していただきました。参加者は地元の富士見高原中学の1年生と家族連れ、合計154名の人が参加しました。しかし、生憎の曇り空で太陽は5分置きくらいにちらちらとしか姿を見せてくれません。でも、参加者は月のように欠けた太陽が見えるたびに歓声を上げて見入っていました。
ふじみ星空観察会
7月17日に実施しました。地元の方を対象に、アストロハウスを公開して行う事業です。雨天で、残念ながら星を見ることは出来ませんでしたが17名の参加者がありました。参加した人には、7月の星座解説をした後、日食について、日食の起こるわけ、観察の仕方などを説明しました。また、夏には多くの流れ星を見ることができるので、流星群と流れ星の燃えカス、流星塵について解説しました。
ハスキーなおふくろ
自然の家では今、秋の花々が咲き乱れています。皆さんは秋の七草をすらすら言えますか?「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花」万葉集の山上憶良の歌に読まれている七種の花です。春の七草のように食べるわけではなく、観賞するだけだからかもしれませんが、私はいつもハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・・・?となってしまいます。そこで簡単に覚える方法を調べてみました。まず五七調「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ・オミナエシ オバナ・ナデシコ」並び替えるだけですが、調子よく何度か繰り返せば覚えられそうです。もう一つは頭文字をつなげて「スキキョウ(デシコミナエシジバカマズ()」いかがですか?尾花はススキ、朝顔はキキョウのことです。人に教えると確実に覚えられますよ!(K)
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

申し込みページ
八ヶ岳ふれあいイベント
土曜日、日曜日、祝日にグループ、家族でご利用いただく方を対象に、次のようなプログラムを用意しております。参加費は無料ですが材料費は必要。参加申し込み等、詳しくはお問い合わせください。

ネイチャークラフト
小鳥の巣箱作り、バードコール作り、白樺クラフト、焼き板クラフトの中から1つを選びます。八ヶ岳での思い出に、自分で作ったものをお土産にお持ち帰りいただきます。
星空観察
19時〜20時まで、アストロハウスで満天の星空を見ながら折々の星座観察と、大型天体望遠鏡での天体観察をします。惑星、星雲や星団などを見ることができます。

八ヶ岳ふれあいイベントページ
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最終更新日:2018年03月10日
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