川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.25 2010.5 PDFファイルダウンロード(約403KB)
所長のひとり言 23
新年度、最初に訪れる中学一年生の自然教室の生徒はとても初々しい。三月に終わったばかりの一年生は体格も立派になり、すでに学校生活の中堅の位置にある。毎年、生徒の成長の早さとすごさを感じるときだ。そんな時、われわれはどうなんだろうと思う。彼らのようにたくましく成長してこられたのだろうか。年を重ねるうちに、とどまることのほうが多くなってしまったか。花曇の午後の空を見上げて、ふうっとそんな思いにふけっていた。もうそれだけで、停滞ぎみの気がするが・・・。
春先は気忙しく、桜前線を追うように、川崎と富士見を行き来して、まるで季節を行ったりきたりしているようだった。暖冬予報の中とは言え、それなりに毎年寒く厳しい冬を乗り越え、やっと訪れた山の春にのんびり対峙する余裕も時にはほしい。今年も忙しい年になりそうだ。


2010.5.1 三井一則
新年度、実地踏査でスタート
平成22年度がスタートしました。最初の利用団体は4月2〜3日に来られた川崎市の小学校・中学校の教員173名です。小学5年、中学1年生が訪れる自然教室の今年度の前期に予定されている学校の先生方の実地踏査です。今年度の変更点の説明や細かい利用の仕方の説明の後、いくつかあるハイキングコース及びオリエンテーリングコースを実際に歩いてみたり、バーベキューや野外炊飯を体験したり、星空観察をしたり、同時に並行して利用する学校同士がプログラムの調整をしあったりして頂きました。また、近年多く取り入れられている課題学習の下見では、昼間の星の観察学習、植物観察学習、動物観察学習をして頂きました。昨年度は自然教室で2万2417名の小中学生が3日間滞在しましたので、利用者数に滞在日数を掛けた延利用者数は6万7251名になります。昨年度の総延利用者数は9万2922名でしたから、利用者の2/3以上を占める自然教室の受入れは当施設の大きな事業になっています。その自然教室の実地踏査で幕開けした訳です。後期に予定されている学校の実地踏査は8月に予定されています。今年度はインフルエンザ騒ぎなど無く、順調であることを願っています。
3・4月の事業
受け入れ事業
3・4月の受け入れ事業は学校団体19、青少年団体12、主催事業3、グループ・家族45でした。3月末の春休みにスキーをする青少年団体が目立ちました。スキー場は3月半ばで雪不足になりましたが、何とか予定していた4月4日まで持ちこたえ、クローズしました。
自然紀行

3月6〜7日は「スノーシュー体験」。4月17〜18日は「富士見町散策とお花見」を実施しました。3月は17名の参加者がありました。初日は霧が峰高原へ出かけ、スノーシューをはいて少し歩きました。生憎天候が悪く、霧で視界が開けませんでしたが、専門ガイドの霧が峰の地形の成り立ち、四季の自然の移り変わりなどの話を興味深く熱心に聴きました。翌日は雪がちらつく天気でしたがゴンドラで入笠湿原へ行き、そこから入笠山山頂を目指しました。スノーシューで雪山を堪能するという訳にはいきませんでしたが、参加者の皆さんには好評でした。
4月は2名の参加者がありました。縄文遺跡や文人墨客の史跡の多い富士見町を説明し、富士見町への理解を深めて頂くとともに、折から咲き誇る桜を、山里の景色とともに楽しんでいただきました。川崎と比べると、ほぼ1ヶ月遅い桜ですが、雪をかぶった山並みを背景にしてみる美しい桜は絶品で、大変好評でした。残念ながら参加人数が少なかったため、多摩市民館前発着の送迎バスは運行できず、現地集合、現地解散で実施させて頂きました。
ふじみ星空観察会
3月19日、4月16日に実施しました。3月は天候に恵まれ、冬から春へ移り変わりつつある星座と、月面、火星、土星、星雲・星団などを大型天体望遠鏡で堪能しました。参加者は46名でした。4月は生憎の雪空でしたが11名の参加者がありました。4月の星座の説明、火星、土星、系外惑星、その他に真の南北はどのようにして求めるかについて解説しました。
カラマツの花
カラマツの花
八ヶ岳山麓には広大なカラマツ林が広がっています。五月の森はカラマツの初々しい緑で一気に活気づきます。遠目に山を見ていると、薄緑に染まる前の一瞬、赤茶色に見えるときがあります。芽吹きと同時にカラマツの花が咲きだしたのです。細い枝先に小さな黄色の花が下向きに咲いているのは雄花です。花粉を飛ばしきると枯れて落ちてしまいます。写真の雌花は五ミリほどでの薄紅色をしています。花粉を受けやすいように上を向いて咲き、秋までに三センチほどのカラマツぼっくりに成長し、種を飛ばします。受粉の後、若葉はどんどん成長していき、里から山頂に向けて緑の世界が広がって行きます。(K)
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

申し込みページ
八ヶ岳ふれあいイベント
土曜日、日曜日、祝日にグループ家族でご利用いただく方を対象に、次のようなプログラムを用意しております。参加費は無料ですが材料費は必要。参加申し込み等、詳しくはお問い合わせください。

ネイチャークラフト
小鳥の巣箱作り、バードコール作り、白樺クラフト、焼き板クラフトの中から1つを選びます。八ヶ岳での思い出に、自分で作ったものをお土産にお持ち帰りいただきます。
星空観察
19時〜20時まで、アストロハウスで満天の星空を見ながら折々の星座観察と、大型天体望遠鏡での天体観察をします。惑星、星雲や星団などを見ることができます。


八ヶ岳ふれあいイベントページ
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最終更新日:2018年03月10日
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