川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.14 2008.7 PDFファイルダウンロード(約638KB)
所長のひとり言 12
ハルゼミが梅雨のつかの間の晴れ間をにぎやかに鳴いている。自然教室での入所式や退所式ではまるで歓迎と別れの挨拶のようだ。八ヶ岳での年間の晴れる日は約240日。冬は晴天率が高く、冬晴れの寒い日が続くけれど、今の時期に気持ちのいい晴れの日が続くとやはりうれしい。例年より晴れの日が少なく感じていたので、陽の光を待ち望んでいたのは彼らも同じなのかもしれない。
八ヶ岳の花模様も春の花から夏の花へと変わりつつある。クリンソウはしっかり根付き、赤紫の濃淡の花をつけている。キスゲも咲き出した。ヤマユリが何年もかけて、やっと花をつけようという時期になって、鹿のご馳走に・・・。山の中ではいろいろなことが起こる。放っておけば草は伸び放題、花も実もわからない。きれいにしようとすると、残したいものまでその対象にされてしまう。強い意志と決断力で、指先の感覚と目線を研ぎ澄ませて取捨選択しながら腕をふるう。日々みどりを増す林を眺めながら、自然の営みと人とのかかわりの難しさを思う。


2008.7.1 三井一則
防獣ライト設置
川崎市八ヶ岳少年自然の家にはいろいろな動物が訪れます。小さいのはアズマモグラ、アカネズミ、すこし大きいのはニホンリス(ホンドリス)、もう少し大きくなるとノウサギ、ホンドタヌキ、ホンドキツネ、さらに大型はイノシシ、ホンシュウジカなどです。動物の姿を見かけるのは自然が豊かで素晴らしいということになるのですが、イノシシやホンシュウジカは悪さをして困ります。イノシシは畑の作物や山百合の球根などを食べてしまいます。ホンシュウジカは草の芽、木の芽、木の皮を食べてしまいます。そんな食痕のある草木、樹木があちこちに見られます。少年自然の家では敷地内に10年以上前から山百合の種をまき続け、数年前からその時期が来るとたくさんの山百合が咲き匂うようになり、その花を見学に訪れる人も多くなってきました。ところがその山百合をホンシュウジカが食べてしまうのです。しかし広大な敷地内に柵をめぐらすことが出来ません。そこで農家の人が使っている防獣ライトを山百合が密生している場所に試験的に2つ設置してみました。昼間太陽光で発電充電しておき、日没後赤いライトを点滅させるものです。果たしてどれだけの効果があるか今のところ不明ですが、現在経過を観察しています。
主催事業
主催事業
「森の探偵団」、これは年3回の八ヶ岳のさまざまな自然体験を通し、自然や環境についての理解と、親子のふれあいを深めてもらうと共に、家族同士の交流を図ることを目標に実施する事業です。第1回目として5月3日〜5日に、5家族18名が参加して実施しました。天候に恵まれ、稗の底村跡の自然散策、山菜採り、採った山菜のてんぷら料理、星空観察などを行ないました。また、2回目以降に収穫するジャガイモ植え、野外炊飯ではよもぎ団子、タンポポコーヒーなどを作り、楽しく有意義に過ごしました
毎月1回実施している「八ヶ岳自然紀行」は5月11〜12日に「新緑の八ヶ岳ハイキング」というタイトルで12名の参加者で実施しました。あいにく雨天でしたが信玄の棒道を通って三分一湧水まで歩きました。翌日には東出口水源まで歩き、緑色ってこんなに種類が多かったのかと感動しながら美しい各種の新緑を楽しみました。雨に濡れる新緑も風情があり好評でした。
また、5月23〜24日には今年の夏季利用団体のために「施設利用説明会」を開催し、入笠山の湿原、ナイトハイクコースの下見、アストロハウスの利用の仕方などを実際に体験して、夏の利用に備えて頂きました。
5月9日、6月6日には「ふじみ星空観察会」を開催しました。5月は曇天で星は見られませんでしたが、参加者に太陽系宇宙の話と最新の天文情報である系外惑星の話をしました。6月は梅雨の晴れ間に恵まれ、素晴らしい星空で、春から夏への星座、三日月、土星、二重星、星雲、星団などを心ゆくまで堪能しました。
富士見と川崎の子どもがいろいろな自然体験を通して交流しようという「自然探検隊」の富士見の子どもだけの顔合わせを6月22日に実施しました。次は7月に川崎に出かけ、青少年科学館のメガスターを見たり、江ノ島水族館へ行ったりして川崎の子どもたちと交流を深めます。
シジュウカラの巣立ち
少年自然の家の木の幹には職員手作りの巣箱があちこちに掛けてあります。そのほとんどに小鳥が入り子育てをしています。5月末から6月初めにかけてそばを通ると巣箱の中でチーチー鳴く雛の声が聞こえます。6月5日、巣箱の下の側溝の中にあまり飛べないシジュウカラのかわいい雛がいました。見つけたのは自然教室で来ていた小学校の生徒たち。そばに雛に餌をやろうとしている親鳥が必ず居るはずだからそっとしておいてねと言うと、すぐ状況を理解して、僕たちがいると親鳥が来れないからと、遠く離れました。するとすぐに親鳥がやってきて餌を与えていました。巣立ったばかりの雛のいる少年自然の家の今です。
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

申し込みページ
八ヶ岳ふれあいイベント
土曜日、日曜日、祝日にグループ、家族でご利用いただく方を対象に、次のようなプログラムを用意しております。参加費は無料ですが材料費は必要。参加申し込み等、詳しくはお問い合わせください。

ネイチャークラフト
小鳥の巣箱作り、バードコール作り、白樺クラフト、焼き板クラフトの中から1つを選びます。八ヶ岳での思い出に、自分で作ったものをお土産に持ち帰ることができます。
星空観察
19時〜20時まで、アストロハウスで満天の星空を見ながら折々の星座観察と、大型天体望遠鏡での天体観察をします。木星・土星や星雲や星団などを見ることができます。

星空観察

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最終更新日:2018年03月10日
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