川崎市八ヶ岳少年自然の家
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八ヶ岳だより
No.15 2008.9 PDFファイルダウンロード(約723KB)
所長のひとり言 13
連日、猛暑が続いていた7月の終わりころ、風がそれまでと違って涼しく感じられた朝、自由広場へ下る道のナナカマドの枝先のいく枚かが葉を染め始めていた。実はすでに赤みをおびている。白い花をつけていたころ「この花が紅い実をつけるころ、また八ヶ岳に来てください」と言って送った学校があったけど、あの子供たちはどうしただろうとふっと思い出した。手折って紹介した木のことを調べただろうか、名前を言わなかったからもう忘れているだろう。
あのころはまた、ヤマユリの開花の最盛期でもある。窓を開けていると、暑さに和らいだ風が強い香りを部屋の中まで運んでくる。そのこと教えてあげられなかったが、夏休みの連日にぎわった利用団体の中には、色づき始めたナナカマドの赤い実も満開のヤマユリの匂いにも気づいてくれている子どもたちがいたに違いない。故あって利用した時期が最高の時期であってほしい。天候はままならなくとも、何時の季節でも最良の贈り物は自然の恵み、自然の姿だ。オミナエシが咲き出して、季節の花はもう夏から秋へ衣替えを始めている。


2008.9.1 三井一則
夏季利用終わる
ユリ
7月19日から8月31日までの、目の回るほど忙しい夏季期間の利用が終了しました。今年度は74団体、延べ利用者数約1万4千人、60家族・グループ、延べ利用者数約8百人でした。合計の延べ利用者数は約1万5千人になりました。このように多くの団体にいろいろなプログラムで活動して頂いていますが、昨年度から団体の活動をもっと多種多彩に出来るようにマイクロバスを使っての送迎支援を実施しています。そのためか以前より標高2524mの編笠山に登る団体・家族が増えました。少年自然の家から登ると片道5時間近くかかったものが、標高1500mの観音平まで車で行くと2〜3時間で頂上まで行くことができるようになり、短時間での登山が可能になったからと考えられます。また、パノラマスキー場まで送迎することによってゴンドラで1780mのところまで行き、1955mの南アルプスの入笠山への登山も簡単にできるようになりました。それで以前に比べて入笠山へ登山する団体や家族が増えたようです。頂上からの展望は360度のパノラマで、東に富士山、西に北アルプスの山並み、眼下に畑や田んぼの中に点在する富士見町、原村、茅野市の家々が、まるで航空写真のように見渡せます。
主催事業
主催事業

自然探検隊:岡本太郎美術館で
7月12〜13日、第2回目の「自然探検隊」が実施されました。これは川崎市の子どもと富士見町の子どもが交流し仲良しになることによって、微力ながら川崎市と富士見町の友好都市関係を深めようというものです。この事業は少年自然の家と川崎市青少年科学館が共催で行っています。今回は富士見町の子ども14名が川崎の青少年科学館へ出かけました。青少年科学館では19名の川崎の子どもが待ち受けていて、早速名刺交換をし、一緒に世界一のプラネタリウム・メガスターの見学、ロウを使った科学工作に挑戦しました。この日は青少年の家に宿泊し、翌日は一緒に新江ノ島水族館へ出かけました。水族館ではイルカのショーを見学したり、ヒトデやイソギンチャクなど磯の生物や魚に触れたりしました。また、海草を使った工作もし、お土産にしました。このような体験を協力してすることにより川崎と富士見の子供はすっかり仲良しになりました。次は10月に川崎の子どもたちがこの少年自然の家にやってきて富士見町の子どもと交流することになっています。もう顔見知りになっているので、もっと仲良しになることができるでしょう。
毎月実施している八ヶ岳自然紀行は7月6〜7日に「ホタルと美術館めぐり」を実施しました。参加者は12名で、ゲンジボタルとヘイケボタルの飛び交うさまを見学しました。美術館は平山郁夫シルクロード美術館、原田泰治美術館、ガラス工芸を主に観賞できる北澤美術館をめぐりました。8月29〜31日に「八ヶ岳登山」を計画しましたが、大雨で危険なため中止にしました。
「ふじみ星空観察会」は7月11日に好天に恵まれ実施しました。7月の星座観察、天体望遠鏡による月面、土星、木星などを観賞しました。参加者は35名でした。8月は繁忙期のためお休みでした。
富士見町のホタル
川崎では6月初めからゲンジボタルが見られますが、標高の高い富士見町では6月末からです。7月7日の七夕の頃、一番多く飛び交いますが、ゲンジボタルとヘイケボタルが仲良く飛び交っています。ゲンジはピカーリ、ピカーリと強い光を発しますが、ヘイケはピカ、ピカとゲンジに比べると少し弱い光をせわしなく点滅させているのですぐ判ります。ゲンジボタルのピカーリ、ピカーリと点滅する間隔4秒が関東型、2秒が関西型といわれています。その境はフォッサマグナだということですが、フォッサマグナ上に位置する富士見町ではどちらの型か注目に値します。両方が交配して3秒型ではないかとも言われています。
インターネットでの申し込み
ホームページから、ネット上での利用申し込みが可能です。申し込んでいただいた場合、利用の可否を出来るだけ早く、申込者に伝えようと努力しております。調整に手間取った場合でも2日以内に返信しています。川崎市内の団体、グループ、家族は3ヶ月前から、川崎市外は2ヶ月前から申し込みができます。ホームページから、直接申し込みができるほか、空き室情報、料金等についても見ることができますので参考にしてください。もちろん、ファクスや郵便での申し込みも受け付けております。

申し込みページ
八ヶ岳ふれあいイベント
土曜日、日曜日、祝日にグループ、家族でご利用いただく方を対象に、次のようなプログラムを用意しております。参加費は無料ですが材料費は必要。参加申し込み等、詳しくはお問い合わせください。

ネイチャークラフト
小鳥の巣箱作り、バードコール作り、白樺クラフト、焼き板クラフトの中から1つを選びます。八ヶ岳での思い出に、自分で作ったものをお土産に持ち帰ることができます。
星空観察
19時〜20時まで、アストロハウスで満天の星空を見ながら折々の星座観察と、大型天体望遠鏡での天体観察をします。木星・土星や星雲や星団などを見ることができます。

星空観察

八ヶ岳ふれあいイベントページ
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最終更新日:2018年03月10日
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