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上の池、下の池 |
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施設の南西側、キャンプサイトの下に「せせらぎの森」があり、そこには上の池と下の池があります。上の池は40m2ほど、下の池は250m2ほどある、水深が50cmくらいの人工の池です。上の池から下の池に水を循環して流しています。この池の水は冬は凍結するため、池の保護のため、11月半ばになると水を抜きます。再び水を張るのは5月の初めですから、水を張っている期間は半年あまりです。池に水を張って観察していると、1週間ほどでアメンボやマツモムシを見ることができるようになります。どこからとなく、水の匂いでもかぎつけるのでしょうか、水生昆虫がやってくるのです。
3〜4週間もたつと水生昆虫の種類はずっと多くなります。今までに見られたのはアメンボ、マツモムシ、ミズカマキリ、タイコウチ、コオイムシ、ゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、クロヅマメゲンゴロウ、ケシゲンゴロウ、モンキマメゲンゴロウ、ガムシ、ガガンボ、カスリホソバトビケラ、フタバカゲロウ、コカゲロウ、アオイトトンボのやご、オオギンヤンマのやご、オオシオカラトンボのやご、ヨツボシトンボのやご、ヒメモノアラガイ、ヒラマキミズマイマイなどです。あと私には、小さくて種類がよく分からないカワゲラやトビケラの仲間がうようよ見られました。短い期間でも水があると、こんなにたくさんの生き物が生活するようになり、豊かな水の中の世界が生まれるのです。これらの水の中の生き物の観察は、自然教室やボーイスカウトなどの団体の活動メニューの一つになっています。流れのある川にすむ水生昆虫で、水質の目安をつける方法は確立されていますが、このような池にすむ水生昆虫で、その池の環境を知る方法は無いものでしょうか。 |
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